幻の風邪イベントを元にハム子版。
オールキャラで当然荒ハムです。
ドラマCDとか色々時間的に矛盾がありますが
目をつぶってやってください。
初の試みでSS風にしております。
荒垣先輩の挿絵が一枚あります。
ハム子の風邪ひきイベント
>風邪をひいて寝込んでしまった…
コンコン
順「入るぜ~、リーダー。ゆかりッチも一緒だからさ。」
>順平とゆかりがやってきた・・・。
順「お前が元気ねーからさ、俺ッチお粥作ったわけよ。
ゆ「何言ってんの!?ほとんど私が作ったんじゃない。
>ゆかりは怒っている・・・。
順「そー言うなって~。ま、とにかく食って元気出してくれよ~!」
→ありがとう、順平、ゆかり!
>一口食べてみた…。
>なぜかとても苦い…それに少し焦げているようだ。
順「薬草粥っつーの?体にいい薬草いっぱい入れたんだぜ~。」
ゆ「しっかり火を通したから安心してね!」
>このお粥は苦すぎる・・・。全て食べたら体調が悪化しそうだ…。
>しかし、二人は期待に満ちた目で見つめてくる…。
順「なんつーかさ、お前いねーと盛り上がらねーし。
ゆ「そうそう。早く元気になってよ、ね?」
>純粋な好意が痛い…。
>選択の余地はなさそうだ!
→全部食べる
順「おー!どんどん食えよ~!」
ゆ「本当、惚れ惚れする食べっぷりよねー!」
>口の中が苦い・・・そして焦げ臭い・・・。
>意識が遠のいていく…。
***
>翌日・・・。風邪はまだ良くならない。
コンコン
天「リーダーさん、天田です。アイギスさんも一緒です。
>天田とアイギスがやってきた・・・。
天「体、大丈夫ですか?」
ア「まだ熱が高いでありますね。
天「あの、リーダーさんに早く元気になって欲しくて、
ア「安心してください。完璧にレシピを再現しています。」
>アイギスは自信ありげだ・・・。
→ありがとう、天田君、アイギス!
>一口食べてみた…
>煮えたぎるお粥に、舌を火傷しそうだ!
>このお粥は熱すぎる…。
>全て食べたら体調が悪化しそうだ…。
天「リーダーさん、大丈夫…?一人じゃ食べられないの?…
>天田は心配そうに見つめてくる…。
ア「でしたら、私にお任せください。」
>アイギスに補足された!
>アイギスは、煮えたぎるお粥を文字通り機械的に口に入れてくる…。
>逃げる余地は既にない!
天「わあ、さすがリーダーさん、凄い食べっぷりですね!」
ア「これだけ食べれば栄養補給はバッチリであります!」
>アイギスの腕の中で意識を手放した…。
***
>翌日・・・。風邪はまだ良くならない。
ガチャ
真「リーダー、起きてるか?真田だ!入るぞ!」
桐「こら明彦、ノックくらいしろ。」
真「両手がふさがっているんだ、仕方がないだろう!」
>上級生二人がやってきた・・・。
真「早くお前が元気になるようにと思ってな。食事を作ってきたぞ!」
→ありがとうございます、真田先輩!
桐「明彦だけに任せるのは心配だからな。
→ありがとうございます、桐条先輩!
真「なぜ俺に任せるのが心配なんだ。」
桐「またお前は余計なものを入れるだろうからな。」
真「ん、米を入れちゃまずかったか?」
桐「なぜ米が余計なものなんだ!明彦、だからお前は…、」
真「安心しろ、味のないプロテインと、
>真田は目を輝かせている・・・。一口食べてみた…。
>なぜかバナナの味がする!
真「ん?バナナ味と間違えたか…?
まあいい。プロテインに変わりはないんだ。さあ、
>さっきから気になっていたが、
桐「君は食欲旺盛だからな。好きなだけ食べるといい。」
>
>このお粥は量が多すぎる…。
>しかし、二人は期待に満ちた目で見つめてくる…。
真「お前が笑っていないと心配なんだ。早く元気になってくれ。」
桐「ああ、私も心配だ。君がいないとこの寮も火が消えたようだよ。」
>・・・選択の余地はない!
→全部食べる
>…お腹いっぱいにバナナ臭とプロテインが満ちていく…。
真「プロテインなら、風邪をひいていても胃腸に負担をかけないんだ!
>真田のプロテイン講義を受けながら、意識が遠のいていった…。
***
>翌日・・・。風邪はまだ良くならない。
コンコン
荒「…俺だ。起きてるか?コロマルも一緒だから、ちっと…いいか。」
>荒垣とコロマルがやってきた・・・。
>荒垣の持っている土鍋から、とてもいい匂いがする!
犬「ワン!」
荒「腹…減ってるかと思ってな。雑炊、作ってきた。」
→ありがとうございます、荒垣先輩!
荒「ここに置いておくから、食えそうなら好きに食ってくれ。」
犬「ワン!」
→コロマルも心配してくれたの?ありがとうね。
犬「クーン…。」
>コロマルは、心配そうに顔を擦り付けてくる…。
荒「コロ…もう行くぞ。じゃあな、早く元気になれよ。」
>荒垣は早々に帰ろうとしている…。思わず引き止めた・・・。
→食べさせてください
荒「あ?ンなもん自分で…って、…体、しんどいのか。」
>荒垣は心配そうだ…。
>本当はそこまでではない。後ろめたさを感じつつ、
荒「ったく、しょうがねえな。」
>荒垣は雑炊をすくうと、息を吹きかけて冷ましてくれた…。
荒「フー、フー…。」
>…思わず見つめてしまった…ドキドキして熱が上がってきたようだ…。
荒「ほら、…口開けろ。」
>レンゲがそっと差し出された。荒垣の口があーん、の形に開いている…。
>何となく目をそらしながらレンゲをくわえた・・・。
>…美味しい!とっても優しい味がする…。
>幸せが身体中に満ちていく…。
犬「ワン!」
>コロマルは、羨ましそうだ…。
→先輩の味、とっても美味しいです
荒「…そ、そうかよ。」
>荒垣は困ったような顔をしている…。
>…病人の特権で更に甘えることにした。
→もっと食べたい
荒「フー、フー…ほら。」
犬「ワン!」
荒「コロにも、後で何か作ってやるからな。」
犬「ワフッ…」
>コロマルは、嬉しそうだ。荒垣の表情は優しい…。
>心が温かい…
>荒垣の雑炊は美味し過ぎる。
>しばらく荒垣、コロマルと癒しの時間を過ごした…。
荒「ん、よく食ったな。これで終わりだ。」
>雑炊はもうなくなってしまいそうだ…。
>今のありあまる「勇気」なら、
→口移しで食べさせて
荒「おっ、お前、何言ってんだ!」
→ごめんなさい、風邪移しちゃいますよね
荒「そ、そういうことじゃなくてだな・・・。」
>荒垣は動揺している…。
>自分も、顔が熱い…。
荒「お前、熱…上がってんじゃねえか。」
>荒垣は、おでこに手を伸ばしかけたものの、
>触れるのをためらっているようだ。
→ごめんなさい、触るの嫌ですよね
荒「う…、そ…ういう訳じゃ…。」
>…困ったような荒垣の表情を見ていると、愛しさで胸が苦しい…。
→一口だけ…ダメですか?
荒「ぐっ…。」
>恥ずかしさに耐え、ジッと見つめて答えを待った…。
荒「ったく…そんな顔されたら…。」
>荒垣は途方に暮れたように天井を仰いだ…。
荒「…ハア。そういや、
>荒垣はため息をついた…。
荒「…お前の風邪、俺がもらってやる。だから・・・早く、治せ。」
→うなずく
>荒垣はなんだか辛そうだ…。
荒「…コロ、アイギスには黙っててくれよ。」
>荒垣は最後の雑炊を口に含んだ…。
犬「ワン!」
>コロマルは、了承してくれたようだ・・・。
>頭の後ろに大きな手が回される…。
>少し傾けた荒垣の顔がそっと近づいてくる…。
>仕草で促されて、薄く口を開けた…。
>目を閉じますか?
→閉じる
>…!
>幸せすぎて気を失いそうだ…。
>・・・。
>朦朧とする意識の中、雑炊を味わった・・・。
コンコン
荒「うおっ!?」
>荒垣は慌てて顔を離してしまった…。
風「リーダー、起きてる?入っていい?」
荒「やっ、山岸…。」
>風花がやってきた・・・。
>荒垣はやや不自然に顔を背けている・・・。
風「あっ、荒垣先輩…ここにいたんですね。」
荒「あ、ああ、ちょっと食いもん届けにな。」
風「あ、コロちゃんも。」
犬「キュウウーン…。」
>凄まじい刺激臭がする…!目が痛い程だ!
風「あの、皆がお粥…作ってたから、私も作ったの。
>これは、完全に見えている地雷だ!
>風花は荒垣の土鍋に気づいた…。
風「あ、もう荒垣先輩の食べちゃったんだね。ごめんね…。
>風花は、残念そうに肩を落とした…。
>小さな頭がうつむいているのを見ると胸が痛む…。
風「じゃあ、折角だから、ラウンジの皆に食べてもらうことにするね。」
>大変なことになった…。S.E.E.S壊滅の危機かもしれない・・・。
>
→私が食べるよ
風「えっ?いいの?お腹いっぱいじゃないの?」
荒「お、おい!ちょっと待て!」
>荒垣は焦っている…。
荒「山岸。ソレ、…また風邪薬とか入れてねえよな?」
風「は、はい。ご、ごめんなさい…。」
荒「よし。じゃあ…ソレは俺がもらう。リーダーは、ちっと食い過ぎだ。」
→荒垣先輩、
荒「あー、いい。お前はもう寝ろ。」
>荒垣は目をそらして決まり悪そうにしている…。
荒「…悪かった。…体、大事にな。」
>荒垣はこちらを見ないまま、土鍋を持って出て行った…。
犬「ヒャン、ヒャン!」
>コロマルは一度こちらの手を舐めると、
風「リーダー、お大事にね。また明日、お粥持ってくるね。」
→あ、ありがとう風花…。
風「ふふふっ。頑張るからね。」
>風花は優しく微笑むと扉を閉じた…。
パタン
>…。これは何としても明日までに治さねば…。
>荒垣は大丈夫だろうか…アレを食べて無事に済むとは思えないが…。
>悪かった、と言っていたが、後悔したのだろうか…。
>チクリと刺さる棘を無視して、
→荒垣先輩、大好き・・・。
翌日、リーダーは絶好調で復活。
風邪をひいた荒垣が再び風花のムドオン粥の餌食になったという・・・。
memo
荒ハム空間の準備をしていて気付いてしまいました。
ぶっきらぼうな先輩も好きだし、困ってる先輩も好きだし、
止まんねーモードの先輩も好きだけど、一番好きなのは
お母さんみたいな先輩だということに!
超優しい先輩に甘えたい、そして甘やかされたい!
あー、やっぱり聖母のような先輩の笑顔が好きですわ~・・・。
そういえば、台風付近はドラマCDやPQのエピソードがねじ込まれて
盛りだくさんですよね。
全員集合してて、なおかつ時間的に余裕があるのは
そこしかないですもんね。
あー、台風の話のドラマCDの荒垣先輩が大好き・・・。
もちろんいつも好きだけど、特に優しさが滲み出てて好きです。
皆の様子を見て、「やれやれ」って言いながら
優しく笑っている所とか!たまらん!好きすぎる!
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